BLOG
医院だより

第1回 ウオノメでスニーカー履いてはダメ!

こんにちは、理事長の工藤です。

前号では「食前」「食後」のコトバの定義って知ってますかについてお話しました。

■ウオノメとタコとは?

足の裏の一部の角質が硬くなって盛り上がってしまう状態を「ウオノメ」や「タコ」といいます。とは言えこれは俗称で、医学的には正式にはウオノメは「鶏眼(けいがん)」、タコは「胼胝(べんち)と言います。ウオノメとタコの違いは、簡単に言うと、真ん中「芯」があるかないか。芯があれば「ウオノメ」。芯がなければ「タコ」ということになります。芯がある分、ウオノメの方が痛みが強いです。タコは分厚くなっているだけなので、一般的にはあまり痛みがないことのほうが多いです。ウオノメやタコができる原因は、その場所に「無理な荷重がかかることが原因です。・合わない靴を履き続けたことによって重心が崩れてしまった場合・ヒールなど、足全体のバランスが崩れるものを履いている場合などが原因として挙げられます。治療としては、その場所に無理な体重がかかることを避けられれば良いわけです。 そこで、多くの場合、足のクッション材のようなものを使って、圧力がかからないようにすることで再発を防ぐことができます。また病院では硬くなったところを削ったり、保湿作用のある塗り薬で柔らかくしたり、といった治療をします。

■ウオノメでスニーカー履いてはダメ!

 ウオノメで来院される患者さんで、「ウオノメができたので、普段はスニーカーを履くようにしています」という方が圧倒的に多いです。しかし、実はこれは基本的にはダメなんです!というのも、ウオノメやタコの悪化の要因のひとつに「歩行中に靴の中で足が動いてしまう」ことがあります。歩いている間に、靴の中で「足が動いたり」「足がずれてしまう」ことによって、摩擦や圧力が生じ、かえってウオノメを悪化させてしまう可能性が高くなります。なので、ウオノメやタコができた方は、皮靴のような、わりとしっかり目の生地で作られた靴を履き、「靴の中で足がずれないようにする」ことが大切です。 とはいえ、ただ、適当に革靴を履けば良い、というものでもありません。できれば、歩き方のバランスの崩れや、圧力などを専門的な機械で測定し、自分の足の形や歩き方のバランスを計算にいれた、オーダーメイドの靴を作成するのがベストです。ただし、オーダーメイドの靴を作成するとそれなりにお金がかかってしまう場合もあります。 その場合は、オーダーメイドのインソール(中敷き)だけをまずは作成してみると費用的にもだいぶ抑えられて良いと思います。ちなみ当院では、靴の専門家と連携して、ウオノメ、タコができないようなインソールづくりや靴づくりをご案内、推奨しています。また自宅でできるウオノメ予防のマッサージなどもかなり細かく指導しています。
まずはあなたのご近所の皮膚科や整形外科にお電話で問い合わせてみて、どの程度、タコやウオノメの相談に乗ってもらえるか聞いてみると良いでしょう。