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医院だより

第10回 『コロナ予防に必須のビタミン!』

こんにちは、理事長の工藤です。前号では 「免疫力アップで新型コロナ対策」と「ウイルス感染に効く食べ物とは?」についてお話ししました。今回は、その続きのお話です。

■感染予防に関わる重要なビタミンとは?

 ウイルスなど病原体はまずは粘膜から侵入します。その粘膜を強くして、体内に病原体を侵入させないことが重要となります。粘膜を強くするのに必要なビタミンは2種類あります。それはズバリ!「ビタミンA」と「ビタミンD」です!このビタミンがどのように作用するのかお話します。 

■ビタミンAの作用 

 粘液層に存在する抗体が分泌型IgA(アイジーエー)抗体と呼ばれるものです。この抗体が、まずは粘液の免疫力の元になります。簡単にいうと、侵入してきた病原体と闘って、やっつけてくれるわけですね。ですので、まずは粘液局所にリンパ球を集めて、粘液層にしっかりとIgA抗体を分泌させることが重要となります。このIgA抗体の分泌に関わるものが「ビタミンA」です。ですので、ビタミンAをしっかりと補給することによりより強い粘膜ができます。

 ■ビタミンDの効果

 細胞と細胞の間は「タイトジャンクション」呼ばれるものでつながっています。このタイトジャンクションが強いと細胞同士の結びつきが強く、病原菌やウイルスが体内に入るのを防ぐことができると言われています。このタイトジャンクションを強める働きがビタミンDです。ビタミンAは粘液を強くしますが、それでも粘液層を超えて、粘膜に到達する場合、粘膜のタイトジャンクションを強めることが必要となります。この結合タンパクの指令を出しているのがビタミンDであることが近年判ってきました。粘膜にウイルスや細菌が入ったときに体は「抗菌蛋白」と呼ばれる物質で対応しますが、この抗菌蛋白の指示を出しているのもビタミンDです。海外の研究で、黒人に2年間ビタミンDを投与したところ、年間を通した風邪の罹患率が減少しただけでなく、冬にも風邪がひきにくくなった、という研究データがあります。冬に風邪をひくのは「寒いから」と思われがちですが、あんがい、「日照時間が短くなることで、ビタミンDが減少していることが原因」だったりするかも知れませんね。ですので、コロナウイルスだけでなく、インフルエンザなど他の病原体も含めて、「感染予防には、まずはビタミンAとビタミンD!!!!」と覚えておきましょう。

 

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