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医院だより

第58回『今日からできる冬の乾燥肌対策ポイント5(後)』

こんにちは、理事長の工藤です。

前号では、「今日からできる冬の乾燥肌対策ポイント5(前)」についてお話ししました。今回は「今日からできる冬の乾燥肌対策ポイント5(後)」のお話をします。

対策4:観葉植物をおく

観葉植物など、室内に緑を配置することも乾燥を防いでくれます。新しく、何か購入してみてもよいかも知れませんし、庭やベランダに置いてあったものを室内に移動しても良いでしょう。また、屋内の植物は、建物の壁面や室内に置いてある紙のインクなどからでるホルムアルデヒドなどの微量の化学物質を吸収してくれると言われています。乾燥肌に限らず、健康には良いのでオススメです。 

対策5:入浴時、肌をこすりすぎない

ナイロンタオルなどで強くこすると、さらに乾燥を招きます。冬の間は、石鹸類を手につけて、軽くこするように洗うだけで十分と言われています。皮脂の分泌量は、加齢とともに低下していきます。ご高齢で乾燥肌の方には、体を洗う頻度を、「毎日でなく、二日に一回に」減らすことをオススメすることもあります。年齢が高くなってくるとともに、体をやさしく洗うことを心掛けてください。ただし、暖房の使いすぎによって汗を沢山かいてしまった場合は別です。汚れが体に残るとお肌にはよくありません。その時はある程度しっかり汚れを落とすことを忘れないでください。 

対策6:加湿器を使う

「なーんだ、加湿ですか!」と思うかも知れませんが、いろいろとコツがあります。加湿器は沢山の種類が出ています。「スチーム式」「気化式」「ハイブリッド式」「超音波式」などのタイプがあります。高い最新機種に目が行きすぎると「高くて買えないなー」と悩んでしまいます。でも実は探すと、結構安いものも沢山あります。どれを買おうか悩んで何カ月も購入しないでいるよりは、いっそ、機能的には低くても、最も安いものを買ってしまって、一日でも早く使ったほうが、結果的にはお肌に良いです。ただし、ここで大事なチェックポイントがあります。実は、ただ加湿さえすればお肌によい、という訳ではありません。お肌によい最適な「湿度(しつど)」(温度ではありません、湿度です。)というのがあります。冬の室内の湿度は20~30%まで低下しています。かと言って、逆に、加湿しすぎると結露を招き、ダニやカビの原因になります。ですので、湿度の上げすぎにも注意です。では、「最適な湿度」って何%かご存知ですか?お肌によい部屋の湿度はズバリ、「50~60%」です!ですので、加湿器と一緒に「湿度計」も用意しておくのがコツなんですね。「最適湿度」を目安に加湿機を使用してみてください。

 対策7:入浴後、すぐに保湿剤を使用する

お肌の乾燥が強い人は、保湿剤の使用も検討してみてください。入浴後、急速に肌から水分が蒸散しますので、できれば入浴後30分以内に保湿剤を使用したほうが良いでしょう。お金をかけないためには、「白色ワセリン」が最も安価ですので、オススメです。病院でも処方されていますし、普通のドラッグストアでも購入できます。「お金が多少かかってもよい」という方は、市販の保湿剤や化粧水も良いでしょう。