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医院だより

新語・流行語から考える 2021年はどんな年?

世界的な新語や流行語を見ると、これまでの10年間は地球温暖化に伴う環境問題や、多様性に関する言葉が多かったように思えます。多様性については、男性・女性以外の様々な性のあり方を受け入れる言葉や、人種の多様性ついての言葉が多く生まれました。

 「#BlackLivesMatter」(ブラック・ライブズ・マター、BLMと略される)という言葉は、日本でも有名になりました。BLMは、アフリカ系アメリカ人に対する警察の残虐行為をきっかけに始まった、人種差別抗議運動でのスローガン。「黒人の命を粗末にするな」という言葉からは、人種の多様性にどう向き合うか苦悩する、アメリカという国の姿が浮かび上がってきます。

 2020年に、日本そして世界を席巻したのは、新型コロナウイルスに関する多くの言葉です。『 ユーキャン新語・流行語大賞』の年間大賞も「3密」でした。「ZOOM」という単語も、注目されました。日本でもテレワークなどで有名になった、あの「ズーム」です。

 2019年までは、英語でZOOMといえば、一般的に「カメラのズームレンズを用いること」でした。ところが、新型コロナウイルスの流行をきっかけに、WEB会議で使われるアプリ「ZOOM」が急速に普及します。

 日本でも、学校の授業、職場での会議、さらにはコンサートやお芝居といったイベントもオンラインへと移行し、多くの人がズームを初体験しました。英語圏の新聞記事では、「WEB会議を行う」という動詞として「ZOOM」が使われることもあるそうです。

 今年も旅行や移動には、制限があるかもしれません。それでも去年、ズームで懐かしい友と再会したり、今まで遠距離のため参加できなかったイベントに参加できた、といった人もいます。できないことを嘆くより、他の方法を考え楽しんでみませんか。新しいものも取り入れながら、様々な可能性を一緒に探っていきましょう。