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医院だより

日頃から身につけたい 会話の印象アップ術

日常生活の中で、発言に困ってしまうような場面が時々あります。そんなとき、気の利いた「ひと言」が言える人がいます。生まれながらのセンスの違い、とあきらめないで。実はだれでもそんな才能があるはず。言えない人は、ただ言い慣れていないだけかもしれません。練習をして、会話の印象をアップしましょう。

 たとえば、相手が遅刻してきてあやまられたとき、よくあるのが「私も今来たところだから」という返事。「今来た」「今日はたまたま時間に間に合っただけだから」「何かあったかと心配したけど良かった」といったセリフは、ある種の常套句です。こういったシチュエーションでの上手な言葉の返し方は、他の人を参考にして練習すると早く上達します。良いな、と思ったコメントやセリフは、ノートに書き留めてみてください。

 でも、そんな常套句だけですべてを乗り切ることはできません。その場その場で適切な言葉を選べるようになるためには、ある程度の常識が必要です。普段から、雑誌やニュースなどで情報を仕入れておきましょう。また、言葉の瞬発力も大切です。コメンテーターになったつもりで、ニュース番組の一つ一つに反応するといい練習になります。キャスターの言葉に「そうすると何が変わるの?」といった疑問を投げかけるのでもOKです。

 会話の印象は、言葉だけでは決まりません。目は口ほどに物を言う、との言葉どおり目の印象は大切です。白目の部分が多く見えると、冷たい印象を与えてしまいます。目を上や左右に向けて話すと、白目の部分が大きくなり、あまり良い印相を与えません。横にいる相手を見るときも、目だけでなく顔ごと(できれば体ごと)相手に向けると、白目が見えにくく印象アップにつながります。もちろん、ずっと相手の目を見るのは気づまりなので、そらすこともあるでしょう。そのときは、相手の手元など下を見ると白目が見えにくくなります。