BLOG
医院だより

心が伝わる手紙の書き方

 メールやラインなど、デジタルでメッセージのやりとりをすることがあたり前の現代。手紙を書かなくなったという人も多いでしょう。一方で、手紙はそのアナログさが魅力。紙や筆記具を選び、自分の手で書くという動作は、心を豊かにしてくれます。もちろん、自分だけでなく、手紙をもらった相手も喜んでもらえるはずです。それは「自分のために時間を使ってくれた」という思いも受けとれるから。だれかが自分のことを思っていてくれると感じるのは、とても幸せなことなのです。

 さて、「手紙は面倒で」「ルールがありそう」などと、しり込みしていませんか。ビジネスの手紙は別ですが、プライベートで出す手紙なら形式やマナーにとらわれる必要はありません。「この前は楽しかったね」などと、気持ちを伝えるだけでOKです。ただし、書くときは丁寧に。きれいな字である必要はありませんが、丁寧に書くことは重要で、真心が相手に伝わります。また、赤い色の筆記具は避ける、封にセロハンテープを使わないなども、最低限のルールとして守りたいものです。

 内容については、明るく前向きなものを選びましょう。愚痴や不満を手紙に書くと、もらった相手の気持ちを重くさせてしまいます。家族への手紙であっても、「子どもはまだ?」「仕事は決まった?」など、本人が気にしていることを書くのは避けたいもの。自分が言われて気持ちが軽くなる言葉、心が温まるような言葉を使い、前向きな内容にまとめましょう。面と向かっては言いづらいような言葉、たとえば、「大切に思っている」「いつもありがとう」などといった気持ちも、手紙ならスムーズに伝えられますね。

 最後に、使う紙について。便せんよりもハガキやカードがおすすめで、相手やシーンに合わせて選ぶ時間も楽しいものです。ひと言だけ書くのでも構いませんし、スペースが限られている分、気軽に書けます。