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医院だより

仕事も人間関係も良好になる!「聞く力」を高めよう

『LISTEN 知性豊かで創造力がある人になれる』(ケイト・マーフィー著、日経BP刊)が話題になっています。聞くことのメリットについて書かれた本で、聞く力を高めることでさまざまな効果が期待できるとか。

 本を監訳した篠田真貴子さんによると、聞く力が磨かれると5つの効果が手に入れられるそうです。まず、孤独を防ぐ効果。孤独だと感じると人の話を聞きたくなるそうで、人の考えや気持ちを聞くことで孤独感がなくなります。次に、人間関係の土台になる効果。相手の話を受けとめることで、信頼されやすくなります。結果、よい人間関係が築けるのです。

 そして、問題解決力がアップする効果。何かトラブルが起こったとき、ひとりで解決するよりも、相談に乗ってくれる人がいるほうが解決策に早くたどり着けます。チームの生産性が上がる効果も見逃せません。チームのメンバー同士で聞き合うことで、おたがいの気持ちを読みとれるようになります。結果、生産性がアップするのです。そして最後に、人生が楽しくなる効果。人の話から学びや驚きを発見することで知識が増え、視野が広がります。好奇心がどんどん大きくなっていくでしょう。

 では、聞く力をアップするためにはどうしたらいいでしょう? ポイントは3つあります。ひとつ目は「相手から学ぼうという姿勢でいる」。自分とは違う意見でも、話を遮ったり反対の意見を述べたりすることを防げます。次に、「受けとめる」。「それで?」など、うまくあいづちを打ちながら、相手の話を受けとめましょう。相手は気持ちよく話せるはずです。逆に、「私は~で」「うちでは~で」など、相手の話を自分の話にすり替えるのはNGです。そして、「好奇心を持つ」。好奇心を持って聞けば、話の腰を折ったり、自分の意見を主張したりはしないはず。このとき、相手の話を頭の中で映像化すると、ますます話がおもしろくなっていきます。