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医院だより

「ゆる漢方」で 寒い季節を元気に過ごそう

漢方コンサルタントの櫻井大典さんによると、冬は無理せず、がんばりすぎず、エネルギーを温存するのがよいそうです。そして、「潤い」「温め」「滋養」を意識した食生活をし、温まりながらたっぷり睡眠することもポイントに挙げています。具体的に見ていきましょう。

 食材については、体を温める性質を持つ鶏肉やラム肉、エビ、アジ、くるみ、玉ネギ、菜の花を積極的に摂るのがポイント。鮭やニラ、唐辛子なども内臓を温めるので、おすすめです。ほかに、ネギやショウガ、青ジソ、三つ葉、パクチーなどの薬味には寒気を発散させる働きがあり、寒い季節にぴったりです。食べるときはできれば加熱して、温かい状態で。生の状態で食べると胃腸に負担がかかり、消化に時間がかかります。

 そもそも寒い季節は冷えに負けないようにと、大量のエネルギーを消費します。おなかがすきやすくなるので、その分、エネルギー補給が必要です。米やもち米、長イモ、ジャガイモ、キャベツ、シイタケなどでエネルギー補給をしましょう。落花生やクコの実、松の実などのナッツ類もよく、冬は適度に油分、脂分が必要です。

 一方、避けたいのは冷たいもの。生野菜や寿司などは冷たいので、できれば避けたいのですが、熱いお茶や汁物と一緒に食べる、寿司はガリも一緒に食べるなどで工夫をすればOKです。

 入浴や睡眠についても冬ならではの考え方で。冬は40℃の温かい湯に最長15分を目安に浸かります。熱いのが苦手なら38℃で15~20分を目安に。服を着たまま15分くらい足湯をするのもいいでしょう。就寝時間は23時を目標にし、難しいときは昨日より5分でも10分でも早く寝るよう意識しましょう。早起きの習慣をつけることで、夜に自然と眠くなります。