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医院だより

心を耕して人生を豊かにしよう!

東京神谷町にある光明寺の僧侶、松本紹圭さんによると、心を耕すことで人生が豊かになるとか。「心を耕すとは、自分を一歩引いて見つめること」と、松本さん。相手の立場になって考えることができたり、受けるストレスが減ったりします。具体的な方法を紹介しましょう。

 まず、人と自分をくらべない。まわりと自分をくらべると劣等感や嫉妬心がわいてくることがあります。しかし、それでは自分がつらくなるだけ。だれかとくらべるのではなく、過去の自分とくらべてみましょう。いろいろ変化していることがわかります。そして、過去のほうがよかったではなく、今を幸せに思うことが大切です。

 次に、悪口は聞き流す。相手が人の悪口や愚痴を言ってきたら、聞き流すのが正解。相手の話を拒絶するのではなく、理解はするけれど同調しないということです。そもそも人の悪いところに注目していると、世の中には悪意があると虫眼鏡で見るようになります。結果、自分も被害を被るかもしれないと不安が起こるのです。

 そして、歩く。仏教には「歩行禅」とよばれる行があり、土の感触を確かめながらゆっくり歩くことを指します。一歩一歩足を出して土を踏むことに意識を向けることで、雑念から離れることができます。すると、マイナスの気持ちがデトックスされたり、新しい発想が浮かんできたりするのです。時間がなければ、10~20分で構いません。まずは外に出て歩いてみることです。

 最後に、テレビを消してスマホをオフにし、静かな時間を持つ。いつもテレビがつけっぱなしになっている、スマホを触っているという状態だと、情報というノイズが自動的に頭の中に入ってきて、知らないうちに疲れます。また、SNSは中毒性があるので、何時間も見続けてしまうことも。まずは30分でもいいので、入ってくる情報から離れて頭を休めましょう。自分自身やまわりを見つめるゆとりが生まれるはずです。