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医院だより

認知症予防のために「毎日食べたい食材」

医学博士で認知症カウンセラーの山根一彦さんによると、毎日の食事改善が認知症予防の近道だとか。そもそも、脳に危機を与えるのは炎症や毒素、栄養不足だとされています。炎症は体内で慢性的に起こっている炎症を指し、加工食品や高糖質食品など食事の内容に影響されます。また、毒素は摂取することで肝臓や腎臓にダメージを与え、栄養不足は脳の神経細胞に栄養が届かず、認知機能に支障が出る恐れがあります。山根さんによると、認知症予防の観点から積極的に食べたい食材と、できれば避けたい食材があるそうです。

まず、ご飯は1日 300g を目安に食べ、玄米と混ぜて食べるのがベターです。逆に、避けたいのがうどんやパン、パスタなどの小麦製品。小麦製品のとりすぎは血糖値を上昇させるほか、添加物の危険、中毒性を起こします。さらに、腸に小さな穴があいて腸内の物質が体内に入って炎症を起こす「腸もれ状態」の恐れもあります。
油はオリーブオイルなど、オメガ9系の油が脳に有益です。一方、マーガリンやサラダ油、ショートニングなど、トランス脂肪酸を多く含む油は脳にとって大敵です。野菜はブロッコリーやカリフラワー、キャベツなど、アブラナ科の野菜が脳にいいでしょう。ほかに、肝臓の解毒機能をアップさせるニラ、認知症を引き起こす物質がたまるのを防ぐニンニク、脳の神経細胞を増やすキノコも積極的に摂りたい食材です。

タンパク質については、サンマや鮭、イワシ、サバ、アジなど、DHA や EPA が豊富な魚が脳によく、週に2回以上、できれば毎日でも食べたい食材です。逆に、マグロなどの大型の魚は認知症を進行させる毒素が蓄積されやすいので、できれば避けましょう。肝臓の働きを促す貝類、認知症予防効果が期待できるレシチンを含む卵、脳血管性認知症が予防できる納豆も積極的に摂りましょう。脳の機能維持を助ける肉類もおすすめです。