BLOG
医院だより

コーピングを活用 めざせ、気晴らし上手!

「コーピング」とは、「問題をうまく処理する」という意味の英語「cope」に由来するストレス対処法の1つです。ストレスに直面した時、いつでも自分自身と状況に合う解消法を見つけられるといいのですが、なかなかそうはいきません。その大きな原因は、物事への対処法には人それぞれのクセがあり、毎回その人なりの決まった方法を選びがちだからです。気晴らしや対策のレパートリーを増やしておくと、思いがけない方法が役に立つこともあります。より多くの対処法を準備して、ストレスへの対応力をアップさせてみませんか。

 まずは、自分のクセに気がつくことが、コーピングの第一歩です。自分が実際にやっている対処法、たとえば「お酒を飲む」「甘いものを食べる」「買い物をする」「犬と遊ぶ」といった方法を紙に書き出します。続いて他にどんなストレス解消法があるのか考え、付け加えてリストを作ります。100個以上を目標に、がんばってみましょう。すると、意外な方法を思いつき、思考のクセを変えることにもつながっていきます。

 次に、実際にストレスを感じた場面で、リストの中から対処法を選んで試してみます。いくつかを組み合わせて試すのも、OKです。そして、試したコーピングと結果をリストに記入し、評価をします。たとえば、「温泉に行く」の結果は「〇リラックスできた」、「DVDで映画を見る」は「△だけど時間があるときは〇かもしれない」といった具合です。一つの方法を試しても、まだストレスを感じているようなら他の方法を試してみます。

 行動を伴わず、頭の中で想像する方法もあります。「憧れの人と会話する」「宝くじが当たる」など、あれこれ想像するのも立派な対処法です。コーピングの鍵は、継続にあります。リストを持ち歩き、想像など手軽な方法を織り交ぜながら、続けてみましょう。すると少しずつ、自分に合った気晴らし法が見つかるかもしれませんよ。