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医院だより

夢のある人生をすごすには 夢の設計図を描こう!

全米350万部を突破するベストセラーで、映画化もされた「ガラスの城の約束 」は、実話を基にした破天荒な父親レックスと家族の物語です。いつか家族のために、「ガラスの城」を建てる夢を持つ父親。彼は、社会人としての常識をことごとく逸脱し、酒浸りで、理想の父親像とは程遠い存在。散々迷惑をかけられた子どもたちが、縁を切りたい、と思うのも当然です。それでも彼の死後、夢を追いながら生きた姿を家族は懐かしみます。

 最近の若者は、夢をみない、などといわれています。レックスは、現実に適応するより夢を追い、定職も安全な住居も無く、安定した暮らしを手に入れられず生涯を終えます。そんな例をみると、「夢と現実の折り合いはつけられない」と思ってしまうのかもしれません。

 でも、夢を全くみない人生なんて、味気ないと思いませんか。壮大な夢じゃなく、「カラオケでいい点を出す」といった小さな夢だってかまいません。そして夢をみるなら、その実現をめざしてみませんか。そのためには、設計図が必要で、夢のサイズが大きいほど、その設計図に求められる精度も高くなります。

 設計図には、こんなことを書き込むはずです。夢を叶えるためには、どんな要素が必要なのか?練習や努力が必要だとしたら、どのぐらい実践可能なのか? もしそれが困難なときには、どんな工夫をすればいいか。夢を叶えるため、自分の長所は?逆に、短所は?長所を生かし、短所を殺す方策はあるものなのか?もちろん失敗することもあるでしょうから、その時は設計図も描き足したり、描き直さなければなりません。

 レックスも、ガラスの城の設計図を描き、家族と未来を語り合います。夢の設計図がまさに建物の設計図ですが、結局その夢は叶いません。それでも、彼は自身の人生に満足していました。夢や夢の設計図を持つ、実はそれだけで、とても幸せなことかもしれませんね。