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医院だより

「かくれ繊細」から脱出して ラクに生きよう!

 「繊細さん」はナイーブな性格で感受性が強く、考え方が複雑な人。そんな繊細さんの中に、表向きは明るく振る舞っているけれど、ひとりになると落ち込むといった「かくれ繊細さん」がいます。かくれ繊細さんの特徴は社交的で好奇心が旺盛。一方、人の目を気にするといった面も持ち合わせています。表向きの顔と内面にギャップがある分、繊細さんよりさらに疲れやすいと言えます。心理カウンセラーの時田ひさ子さんによると、かくれ繊細さんは意外と多いのだとか。

 かくれ繊細さんならではの強みもあります。まずは自分の強みに気づくことが、ラクに生きることにつながると、時田さんは言います。たとえば、直感力にすぐれ、アンテナの感度が高いのが特徴。まわりとは違った見方で発想でき、アイデアも豊富です。また、相手に合わせた会話が得意で、人に共感できる点も強み。集団でどの位置につくべきかを理解でき、人間関係を作るのも上手です。社会の基準をよく知っていて、常識的な点も魅力でしょう。マナーを守ることができる人です。そして、よく気がつき、まわりから信頼されます。

 ただ、かくれ繊細さんは調子が悪くなると、ネガティブな方向に考えがち。以下のくせを直しましょう。まず、自分の気持ちを否定するくせ。人の目を意識するあまり、自分の感情にフタをしがちです。自分がどんな気持ちなのか、そのまま受けとめましょう。次に、人とくらべるくせ。だれかとくらべて自分は不幸だと感じたときは、「人は人、自分は自分」と割り切りましょう。うまく割り切れないときは、掃除をしたりスポーツをしたりと、体を動かして気分転換をするのもおすすめです。

 最後に、自分の基準で自分をしばるくせ。「誘いを断らない」「うそをつかない」など、気づかないうちにルールを決めてしまっていませんか? ルールは作らないのがラクに生きる近道です。