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医院だより

朝と夜 それぞれ習慣にしたい「免疫力を高める過ごし方」

自律神経研究の第一人者である小林弘幸氏がすすめる、免疫力を高める過ごし方を紹介します。朝と夜に分けて見てみましょう。

 まず、朝起きたらすぐに、コップ1杯の水を飲みましょう。睡眠中に腸は消化や吸収を行っていて、朝は働いていない状態。水を飲むことで腸を刺激し、働かせることができるのです。また、窓を開けることもポイントです。一日のはじまりに朝日を浴びると体内時計がリセットされ、体のリズムが整います。太陽の光を浴びながら伸びをして、深呼吸をすることで、自律神経が活発に働きます。そして、朝ごはんを食べる。日中の活動をする前にエネルギー源を摂取することで、副交感神経を適切な状態にします。また、水と同様、朝ごはんは腸を刺激します。この際、みそや納豆、ヨーグルトなどの発酵食品、野菜やきのこなど食物繊維が豊富な食材をとるのがおすすめです。

 一方、夜は風呂に浸かることでリラックスし、副交感神経を優位にさせましょう。39~40℃のぬるめの湯に15分程度浸かるのが目安。逆に、熱い湯や長時間の入浴は交感神経を刺激し、覚醒させてしまいます。また、穏やかな気持ちで一日を振り返るのも自律神経を整えるのに効果的です。小林さんは毎晩、「3行日記」をつけているのだとか。1行目は「今日失敗したこと」、2行目は「今日感動したこと」、3行目は「明日の目標」を書いています。文字を書くこと自体にもリラックス効果があります。

 最後に、夜寝る前に行いたいストレッチを紹介します。足を肩幅に開いて立ち、両手を上に伸ばして手を交差させ、鼻から3秒息を吸います。次に、一気に力を抜いて両手を下げ、口から6秒息を吐きます。これを1分くらい続けましょう。体がほぐれ、上質な睡眠へと導いてくれます。