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医院だより

更年期の不調をやわらげるための方法

更年期とは閉経の前後5年間、合計 10 年間を指します。更年期には女性ホルモンの分泌が少なくなることで、骨や皮膚、血管、脳などさまざまなところに不調が現れます。のぼせやめまい、頭痛、不眠、疲労感、イライラなど、症状や深刻度は人によっていろいろ。婦人科医の佐藤歩美さんによると、不調をやわらげるためのポイントがいくつかあるそうです。

まず、運動習慣を身につける。体を動かすことで血行がよくなり、自律神経が整います。ウォーキングやヨガ、ピラティスなどがおすすめですが、時間がなければ、1駅分歩く、できるだけ階段を使うなど、日常生活でも積極的に体を動かす機会を持ちましょう。
次に、食事を見直す。3食欠かさず食べる、栄養バランスを意識する、脂っこいものや甘いものをとりすぎないなど、基本的なことができているか見直しましょう。骨活に必要なビタミン D、血流をよくするビタミン E、筋肉のもととなるタンパク質はとくに意識して摂ることが大切です。

そして、気分転換できる趣味を持つ。更年期はどうしても体や心の不調にばかり目がいきがちです。気晴らしできるような趣味を持つことで、症状の悪化を防ぎます。読書や音楽鑑賞、ガーデニング、お菓子作りなど、何でも OK。推し活も有効です。サプリメントを活用するのもいいでしょう。女性ホルモンのエストロゲンに似た働きを持つ「エクオール」のサプリメントがおすすめです。1日に摂りたい目安は10mg です。

最後に、かかりつけ医を持つこと。婦人科でも内科医でもかまいません。更年期は体の変化が起こる時期なので、定期的にチェックを受けることが大事。気になる症状がなくても、年に1回の健康診断を受けることで安心感につながります。