「アーユルヴェーダ」はインドやスリランカなどで昔から行われている伝承医学で、心身のバランスを整え、健康を手に入れる方法。
医師の石川ニシャンティさんによると、スリランカでは西洋医学の病院と同様にアーユルヴェーダの病院が多くあり、生活習慣病や体質的な不調を治したい場合によく利用されているのだとか。
アーユルヴェーダでとくにポイントとなるのがスパイスで、薬として用いられています。
病院では粉末にしたスパイスが処方され、そのスパイスを使った食事をすることで症状を改善させます。
また、スパイスの成分を抽出したオイルでマッサージしたり、粉末をペースト状にして患部に塗ったり、煮出した蒸気を浴びたりと、食べる方法以外にもスパイスが使われています。
アーユルヴェーダには「キッチン・ファーマシー(台所の薬局)」という考え方があります。
台所にあるもので体調を整えることで、スパイスを日常的に使うことを指します。
実際、石川さんも10種類以上のスパイスを常備していて、さまざまな料理にとり入れているのだそうです。
さて、スパイスの種類によって効能は異なります。
日本のカレーの香りとしておなじみの「クミン」は、消化不良のときにぴったり。
熱湯にクミンを入れて煮出したものを飲むと、おなかの張りが治まります。
「カルダモン」はチャイに使われる、甘くてスパイシーな風味のスパイス。
呼吸器系のトラブルに有効で、紅茶に入れて飲むと咳や痰をやわらげます。
「コリアンダー」は体を冷ます働きをし、体内にたまった熱を鎮め、汗や尿として外に逃します。
コップ1杯の水にコリアンダーシード小さじ1を加えてひと晩浸しておき、飲んでみましょう。
ほかに、「ジンジャー」は煮出して飲むと、冷えを解消します。
